10周年の節目に、特別な黒。漆のように艶めくラビットフェルト ファーアンテロープ

2025年 11月、WABISABISMはブランド立ち上げから10周年を迎えます。

ひとつの節目を記念し、今季は Black Edition と題して、これまでとは少し異なる特別なブラックフェルトをご用意しました。

職人・水沼が一つひとつ時間をかけて生み出してきた立体フォルムを引き立てる素材、ラビットファー アンテロープのご紹介です。

 

静かに際立つ黒、ファープレーン。

WABISABISMが普段冬物の制作に用いているのは、ラビットファー100%のチェコ製フェルト、「ファープレーン」。

毛足を短くカットしたこの素材は、帽子の凹凸がつくる陰影を鮮やかに映し出します。カラーバリエーションも豊富で、アトリエ来店のセミオーダーで人気の高い素材です。

上中下:ファープレーン。マットで控えめな艶感があり、短いながらに毛流れを感じる


漆のように艶めく黒、ファーアンテロープ

そして今回ご用意したファーアンテロープは、ポルトガル製のラビットファー100%の別注フェルト。

毛足を短くカットしたファープレーンに表面加工を施して細やかな起毛を加えたもの。

上下;ファーアンテロープ。高雅な気配を放つブラックフェルト。

 

なめらかな手触りは、思わず撫で続けたくなる心地よさ。近くで見ると整ったキメの細かさに惚れ惚れし、離れて見るとマットでありながら上品な毛艶が静かに輝きます。

彩度を抑えた深いブラックは、濃さの中に品格を感じさせる独特の色合い。

ファープレーンに比べて毛流れは目立たず、全体的に濃密な印象。

 

ファープレーンとファーアンテロープ。

一見似ているふたつの黒も、実物では全くの別物です。

 

アンテロープという素材の背景

ファーアンテロープは、帽子の最高ランク素材であるビーバーフェルトを模して生まれました。

ビーバーが手に入らない国や地域で、ラビットを用い、表面加工を工夫する中で誕生したのです。

そのため長く業界では「紳士物のハット専用」とされ、婦人物のカサブランカやキャペリンに使われることはほとんどありませんでした。

 

Black Edition 2025AW

今回のBlack Editionでは、Sculptureシリーズを除くすべてのブラックカラーにファーアンテロープを採用。

カサブランカやキャペリンといった婦人物から、バケットハットやキャップのようなカジュアルモデルまで、本来は紳士物の素材とされてきたアンテロープが、新しい形へと姿を変えます。

 

  • 会場で受け付けるセミオーダーでは、ファープレーンとファーアンテロープの二種類からお選びいただけます。

 

  • Online Storeでは、カラー選択欄に両方を表示しています。

 

  • 黒以外のカラーは、ファープレーンのみのご用意となります。

 



《2025AW EXHIBITION - POP UP STORE

・日本橋高島屋

場所:日本橋高島屋S.C. ギャラリー・ル・シック
会期:2025年9月24日〜2025年10月7日
販売方法:現品販売、セミオーダー受注会

 

・遠鉄百貨店

場所:遠鉄百貨店 2階スペース2
会期:2025年10月29日〜2025年11月4日
販売方法:現品販売、セミオーダー受注会

 

・阪急うめだ本店

場所:阪急うめだ本店 1階婦人雑貨売り場
会期:2025年11月19日〜2025年11月25日
販売方法:現品販売、セミオーダー受注会

(その他イベント情報はトップのEVENT/NEWSよりご覧ください)

 

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